【毎日読書感想文】ナナメの夕暮れ 一人で平気なんですけど
6/8 ナナメの夕暮れ 一人で平気なんですけど
「いつまで自分と話しているつもりだろうか。」
く、くるしい
私も1人行動が苦でない。
ひとりでごはんもカラオケも美術館もレイトショーも行くし、飛行機のって旅行もできる。 本気でさみしくない。
そりゃ誰かと出かけるのも楽しいけど。
初めてひとり〇〇をしたのはいつだろう。
私は中学生のときひとりで帰るのが好きだった。
中学校から家までは2つのルートがあって、
1つは近道だけど坂の傾斜がきつい道、
もう1つは坂はゆるやかだけど墓地のある寺の横を通るためなんだ うす暗くて気味悪がられている道だった。 遠回りだし。
みんなは部活が終わっても昇降口のあたりにうろうろして誰と帰ろうか思案してるようだったけど、私は声をかけられる前にとさっさと帰った。
そしてわざと遠回りで帰る。そんで1人で会話するのだ。
自分と話している内に笑ったり泣いたりしてしまうこともある。
中学生の私はちょうど「傷つくことですべて許されるはず」という謎の思想を持っていたので、会話で徹底的に自分を苛め抜く、ということをよくやっていた。
今思うと修行だな。
そんな自分との会話をくりひろげていた私に変化が訪れた。
最近会話してくれるもうひとりの自分が現れない。
悪役はもう嫌だと逃げ出してしまったんだろうか。
じゃあなぜ今さみしくないんだろう。 もう自分とは会話できないのに。
修行を終えたからか?
いや、会話はしている。リアルタイムではないけど、たまに書く日記のようなもの はその感覚に近い。
たまにはこっちに来て話そうよ。
ひさしぶりに美味しいものでも食べながらさ。